月曜の朝、玄関で靴を履こうとした美代は、片足を置く場所を探します。火曜の雨に履く靴、土曜の外出用、もう季節が過ぎた靴。どれにも必要だった日があって、どれにも今すぐ手放す理由はありません。

「全部しまう場所を作らないと、だめなのかな」

靴箱の下に細い光が差し、ちょこが顔を出します。大きな答えを持ってきた様子ではありません。ただ、美代が今日履こうとしていた一足のそばに立っています。

美代

残すか手放すかを全部決めないと、玄関って片付かないのかな

ちょこ

今週履くのは、どれかな。まずは、その一足が通れる場所だけ見てみよう

美代は、これから七日間の予定を思い浮かべます。普段の一足、雨の日の一足、外出用の一足。それらを手前に残し、季節外の靴は汚れや湿り気を確かめてから、靴箱の空いている段に戻します。扉から廊下までの一筋だけは、何も置かないまま残しました。

迷った一足は、手放すほうには動かしませんでした。次に履く場面が浮かぶかどうか、一週間だけ考えてみることにしました。

玄関から靴がなくなったわけではありません。けれど、出入口から廊下まで、足をまっすぐ運べる一筋ができています。

美代は扉を開け、朝の空気を吸いました。

「残す数を決める前に、今週の私が使う分を選べばよかったのね。今日はこの一筋で十分」

ちょこは短くうなずくと、靴箱の下の影に戻っていきました。美代は今週の一足を履き、何もまたがずに外に出ました。

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この場所を自分で片付けるなら

物語と同じ場所を、現実の手順で進めたいときの実用ガイドです。

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